メモ|ジャーナル

野村政之のメモとジャーナル

2017/3/15-21

2017.3.15

広島空港からANA那覇空港。マイルを使って。

銘苅ベースについたら、下山さんと安和さんたちがりっかりっかフェスタの打合せ中だったので、待ち時間にとなりのたたき場で、翌日〆切の1200字小論文(沖縄県文化振興会に出すやつ)を書く。なんかピンと来なくて書きあぐねていたがようやくラインが見えた。

おきなわ芸術文化の箱の皆さんと打合せ。劇場のことについていろいろと喋った。

 

2017.3.16

朝起きて、小論文の直しをして、職務経歴書をアップデートし、履歴書を書く。

久々のゴカルナでランチをしてから、文化振興会の事務所に応募書類を持ち込み提出。

小禄のガストで原稿仕事。

夜に初めてトラベルマルチクッカーを使ってローソンの冷凍つけ麺を食った。

 

2017.3.17

起きて、インターネットで部屋探し。不動産屋に電話して、現地集合で内見。問題ないのでほぼ決めた。

午後、北海道演劇財団の平田さん、ハムプロジェクトのすがのさん、天野さんと面会。札幌の話を改めてうかがって、平田さんはやっぱりすごいなと思った。

 

2017.3.18

1日ほぼ籠もって仕事をしていた。

 

2017.3.19

平成28年度沖縄文化活性化・創造発信支援事業の事業報告会に行った。いろんな方と再会。

懇親会で比嘉豊光さんから「ぬじゅん」という写真雑誌を貰う。墜落沈没したオスプレイの海中写真。すごい。

 

2017.3.20

1日ほぼ籠もって仕事をしていた。

APPキャンプ・メルボルンの報告を〆切1週間余遅れで提出。

 私は2014年、ソウルでのAPPキャンプ以来、3年ぶりの参加だった。前回参加してアジアのプロデューサーたちと個人的に関係がつくれたことは自分自身の海外への姿勢を変える画期となったので、この間不参加だったことを残念に思っていた。
 とはいえ正直に言うと、メルボルンに着くまで、自分の仕事の領域や「アジアのプラットホーム」であるAPPにオーストラリアがどんな意味合いをもつのか、イメージを結べておらず、どことなくモチベーションに曖昧さを残していた。結果的には思った以上に得るものが多い1週間となった。
 オーストラリアは、イギリスや欧米「ではない」西洋文化の国である、その一方で、先住民との共生共存の課題を抱えている。アイデンティティ、そして国際的あるいは地政学的な自らの位置を探り続けてきたオーストラリアの歩みから、アジアの中の日本、あるいはアイヌや沖縄との関係など、自分が普段見過ごしている点が繰り返し意識された。
 そして何より印象深かったのは、先住民の芸術活動とその考え方である。とりわけ期間中何人かの発言で聞いた「文化に参加する」(participate in culture)から「文化を通して形づくる」(shape through culture)へ、といったフレーズは、私に深い示唆を与えた。舞台の上に作品を創り、公演という場をプロデュースし、客席に観客の参加を得るというようなあり方(だけ)で、果たして私たちの仕事は事足りているのか。既存の芸術・文化のあり方を保持することで、却って現代社会の中でのポテンシャルを低く見積もっているのではないか。日頃抱いているそんな疑問に対して、取り組む上でのヒントを与えてくれる。
 このフレーズの元を辿ると、先住民がもつ世界認識にまで遡ることができる。「すべての事は今も創られている。プロセスの上にある」・・こうした見方は、過去から現在・未来へと線形の時間を仮定して、前後を分け、始点と終点を定め、逆算したり結果から評価を加えたりするような見方~私たちの仕事の前提~に根本から問いを投げかけるものである。
 また今回、韓国のAPPメンバー1人が「ブラック・テント」運動中で不参加となったこともあり、特別に検閲について議論するセッションが行われた。国・地域を越えてそれぞれの経験と観測を基に情報を交換し、議論した。国際的なプラットフォームの重要性と意義を改めて実感するに十分なものだった。
 APPキャンプが含まれていたフェスティバル「ASIA TOPA」の「XO STATE」という企画で、東アジア~東南アジアの様々な地域のパフォーマンスと出逢うことができたのも収穫だった。細かく見れば各地域の伝統文化や現在の社会、西洋との距離感をそれぞれのあり方で反映しているともいえるだろうが、俯瞰してみればほとんどバラバラだった。何を面白がり何をつまらないとみるか、そしてそれは何故か、ぐるぐる迷いが止まらなかった。面白い。アジアという括り自体まだまだぜんぜんわからない、とちょっと怖くも感じたことを、よく覚えておきたいと思う。

 

2017.3.21

沖縄県文化振興会の採用面接。夕方採用の連絡が来る。

金曜日に内見した家の申込書をFAX。